制裁国主導で拡大、2025年の不正仮想通貨取引額は過去最高の1540億ドルに

Chainalysisは、ロシア、イラン、北朝鮮が2025年に仮想通貨利用を大幅に拡大し、ルーブル連動型ステーブルコインA7A5が国際取引や制裁回避を容易にしたと指摘している。

要約

Chainalysisは、ロシア、イラン、北朝鮮の制裁対象組織が2025年に1040億ドル超の仮想通貨を受け取り、2024年比で700%増加し、不正オンチェーン取引総額を1540億ドルに押し上げたと報告した。ステーブルコインはこの取引量の約84%を占め、ルーブル連動型A7A5が933億ドルを処理した。イランのIRGC関連アドレスは30億ドル超を送金し、北朝鮮のハッカーは20億ドル以上、うち15億ドルをBybitから盗み取った。

用語解説
  • Stablecoin: 米ドルやロシアルーブルなどの法定通貨に連動して価値を安定させるよう設計された仮想通貨であり、仮想通貨市場における決済や取引で広く使用されている。
  • Sanctions Evasion: 政府による国際的な経済制裁措置を回避する行為であり、仮想通貨ネットワークなどの代替金融システムを利用することが多い。
  • Know-Your-Customer (KYC): 金融プラットフォームが利用者の身元を確認し、マネーロンダリングや不正資金活動を防止するために義務付けられるコンプライアンス手続きである。