ゴールドマン・サックスは、最大22億5000万ドルの現金・株式取引でNEOS Investmentsを買収することで合意した。最終買収額は業績目標の達成状況に一部連動し、規制当局の承認を前提に、2027年1-3月期の完了が見込まれている。 この買収により、NEOSが展開する19本のファンドから成る約300億ドル規模のオプションベースのインカムETFプラットフォームがゴールドマンに加わる。その中には、Bitcoin High Income ETF(BTCI)を筆頭に、Boosted Bitcoin High Income ETF(XBCI)、Ethereum High Income ETF(NEHI)の3本の仮想通貨インカムETFで構成される約11億ドル分も含まれる。 BTCIは現物ビットコインETPを通じてエクスポージャーを取得しており、NEOSの仮想通貨商品群はカバードコール戦略を採用している。これは、ビットコインまたはイーサに連動する上場商品に対してコールオプションを売却し、毎月のインカムを生み出す一方、急騰局面では上昇余地の一部を抑える手法である。BTCIの目標年率利回りは約27%である。 ゴールドマンは2026年4月、類似のBitcoin Premium Income ETFを届け出たが、立ち上げには至らなかった。今回のNEOS買収は、2025年後半に実施した約20億ドルのInnovator Capital Management買収に続くものであり、同社のETF関連取引総額は1年足らずで40億ドル超に達する。 この取引は、ブラックロックなどの発行体が、本来は利回りを生まない資産から定期的なキャッシュフローを求める機関投資家向けに、現物の仮想通貨エクスポージャーにインカム創出の仕組みを組み合わせた商品を構築する中で、急成長するビットコイン利回り商品市場におけるゴールドマンの地位を強化する。ただし、カバードコールの利用が広がれば、最終的にはオプションプレミアムが圧縮され、分配金が減少する可能性がある。