MoonPayの決済保管庫PayBoxが、Xに組み込まれたxAIのアシスタント「Grok」内で利用可能になった。これにより、GrokはAnthropicのClaude、OpenAIのChatGPTに続き、このツールを搭載する3つ目の主要AIプラットフォームとなった。8月31日に発表された今回の統合により、Grokの全ユーザーは自然言語による指示で、法定通貨をステーブルコインに入金し、トークンをスワップし、チェーン間で資産をブリッジできるほか、Kamino Finance Earnによる利回りなど、ソラナのDeFi(分散型金融)にアクセスできる。これに加え、航空券の予約やレストランの予約といった非金融タスクにも対応する。PayBoxはGrokをユーザーの自己管理型ウォレット、決済カード、認証情報に接続する。Grokが各取引を準備するが、その取引に限定され、使用後に失効するパスキーでユーザーが承認するまで、資金は移動しない。Always Askモードでは取引ごとに新たなパスキーが必要となる一方、Autonomousモードでは、ユーザーが設定した支出上限の範囲内でAIが処理できる。ただし、上限を変更するにはパスキーによる再承認が必要となる。8月27日にClaudeとChatGPT向けのPayBoxに初めて追加されたKamino Earnとの統合は、今回Grokにも拡大された。ただし、貸し付けと利回りの機能は、米国、英国、欧州連合(EU)、オーストラリアでは引き続き利用できない。ウォレットの秘密鍵は、MoonPayが2026年に買収したSodotのインフラを通じ、マルチパーティ計算と信頼実行環境によって保護されている。同社によると、このインフラは1000万超のウォレットで500億ドル超を保護している。カード決済にはVisaのエージェント型コマース・プロトコルを使用し、生のカード番号がAIの処理コンテキストに入らない仕組みとしている。対応ネットワークにはソラナのほか、イーサリアム、Hyperliquid、Tempo、Base、Robinhood Chain、アービトラム、ポリゴンなどのEVM (Ethereum Virtual Machine)互換チェーンが含まれる。MoonPayのCEO(最高経営責任者)であるIvan Soto-Wright氏は、AIがインターネットを利用するための主要なインターフェースになりつつあり、決済もそれに追随する必要があることの表れだとして、今回の拡大を説明した。