EthSystemsは、プライバシー重視のアプリケーションや、イーサリアム上のシールド型トランザクションシステムで使われる大規模なコミットメントデータセット向けに設計した、オープンソースのマークルツリーライブラリrotortreeを公開した。同グループによると、rotortreeはTornado Cashで最大規模の1 ETHプールにある過去のコミットメント9万435件を約19ミリ秒で再構築した。ベンチマークで使用したTypeScriptライブラリでは約8.58秒かかっており、報告された差は約450倍だった。合成テストでは、耐久性構成により7億4800万件のコミットメントを約82秒でディスクに書き込んだ。EthSystemsは、この結果について、CPUコア間での並列処理、1ノード当たり2つを超える子ノードを設定できるツリー、BLAKE3ハッシュ関数によるものだと説明した。先行書き込みログによって耐久性を有効にすると、耐久性のない構成と比べて生のスループットは約30%低下した。同ライブラリは、長期間運用されるプライバシープールでストレージが継続的に増加する問題には対処しておらず、正式なセキュリティ監査も受けていない。EthSystemsは2026年8月31日、技術シリーズ「Building Blocks」の第1弾としてrotortreeを発表した。このプロジェクトはcrates.ioおよびEthSystemsの公開リポジトリで、MIT/Apache-2.0ライセンスモデルの下で利用できる。報告された性能の実運用上の意義を評価するには、プライバシー重視のアプリケーション開発者による採用に加え、第三者によるテストとセキュリティレビューが必要となる。