ヴィタリック・ブテリン氏、AIでブロックチェーンの仮名性に終焉 プライバシーのプログラム化訴え

  • ヴィタリック・ブテリン氏は、AIがウォレットアドレスや仮名性にかかわらずブロックチェーン利用者を特定できると述べた。
  • ヴィタリック・ブテリン氏は、プログラム可能なプライバシーによって資産移転と特定情報へのアクセスを管理できると述べた。
  • 2026年8月のイーサリアムのプライバシーロードマップには、鍵付きノンスとアカウント抽象化が盛り込まれている。

ヴィタリック・ブテリン氏は、人工知能(AI)とデータ分析によって、実名とウォレットアドレスを切り離せばオンチェーン上で利用者を保護できるという前提が弱まっていると述べた。イーサリアム共同創設者の同氏は、2026年9月23日に上海で開かれた第12回グローバル・ブロックチェーン・サミットで、公開された取引記録とメタデータは、AIで分析すれば利用者を特定する指紋のような情報になり得ると指摘した。ビットコインが当初採用した、身元情報と取引を切り離すプライバシーモデルや、Zcash創設者のズーコ・ウィルコックス氏が公開ブロックチェーンを「銀行口座のためのTwitter」と表現した比較を引き合いに出し、仮名性だけではもはや不十分だと主張した。ブテリン氏は、資産移転の許可と特定のデータへのアクセスをともにコードで管理する「プログラム可能なプライバシー」を提唱した。これにより利用者は、全残高や取引履歴を明らかにせず、十分な資金やコンプライアンス資格などの情報を選択的に開示できる。取引の関連付けを困難にするミックスネットも、取引の匿名性向上策として挙げた。2026年8月に最終更新されたイーサリアムのプライバシーロードマップでは、鍵付きノンスとアカウント抽象化が、より幅広いプライバシー用途に向けたプロトコルの構成要素として示されている。今回の発言は、AIシステムがデータ漏えい、悪意ある命令、無許可の行動を引き起こすリスクがあるとのブテリン氏の過去の警告を発展させたものであり、情報だけでなく資産も保護する暗号技術への幅広い移行を反映している。

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