アービトラムのセキュリティ評議会は、バイナンスのホットウォレット攻撃に関連すると特定されたウォレットから、およそ7456万ARBと8425ETHを緊急措置で移動したと明らかにした。10月30日時点で、資産は凍結された中継ウォレットに保管され、元の保有者はアクセスできなくなっていた。さらなる移動には、セキュリティ評議会による追加措置か、アービトラムDAOのガバナンス投票が必要となる。評議会によると、今回の介入は他のユーザーやアプリケーション、ブロックチェーンの状態に影響を及ぼしていない。これに先立つオンチェーン監視では、7456万ARB(当時の評価額1141万ドル)が0x000...0DA0に移動したと報告されていた。ArkhamはこのアドレスをKelp DAOのハッカーウォレットとラベル付けしていたが、その後の送金や売却を示す証拠はなかった。この動きにより、バイナンス攻撃の実行者がKelp DAOの4月18日の攻撃(約2億9200万ドル相当のrsETHが失われた)とつながっているのかを巡る疑問が浮上し、一部のコミュニティーメンバーは北朝鮮のハッカー集団ラザラスグループの関与の可能性も指摘していた。今回の介入は、緊急時にアービトラムの運用体制が特定アドレスから資産を強制的に移動できることを示す一方、資産保護と検閲耐性、分散化を巡る議論を一段と深めている。